脳の血管に起こる病

バイアルと注射器

脳動脈瘤とは、脳内の血管にできた血液の瘤のことです。血管が脂肪で狭められたり、血液がドロドロになったりすることで、脳動脈瘤はできやすくなります。 脳動脈瘤は、できてもすぐに健康上の問題を引き起こすことはありません。しかし瘤が大きくなると破裂して、くも膜下出血が引き起こされることがあります。そのため、破裂する可能性があるほど瘤が大きくなっている場合には、破裂を防ぐ治療がおこなわれます。 治療は、瘤にクリップを取り付けるクリッピング術や、瘤にコイルを入れるコイル塞栓術によっておこなわれます。クリッピング術は、開頭つまり頭を切開しておこなう大掛かりな手術ですが、コイル塞栓術は、別の部位からカテーテルでコイルを挿入するという方法になります。コイル塞栓術だと開頭の必要がないので、患者の負担が少なく回復するまでの期間も短いと言えます。

クリッピング術には約300万円、コイル塞栓術には約250万円ほどの費用がかかります。どちらの手術も、手術費自体にはそれほど差がありません。しかしそれぞれ、必要な入院日数が異なっています。先述したように、コイル塞栓術の方が回復が早い分、入院期間が短くて済みます。それによって、費用に差ができているわけです。もちろんクリッピング術の場合でも、若く体力のある患者で回復が早い場合には、早めの退院により費用負担は少なめになります。 また上記の脳動脈瘤の治療は、どちらも健康保険の適用内でおこなわれます。したがって3割負担の場合には、支払うお金は100万円前後となります。さらに高額療養費制度により、自己負担限度額を超過した分が、後日払い戻されることになります。