気軽に治療できる科目

バイアルと注射器

肛門科は一般的なイメージでは痔の治療を行う診療科目ということになります。30年以上前には痔の手術を受けることは大変なことで、1週間程度の入院を必要としました。そのため、会社員などが容易に受けることは難しく、夏休みなどの長期の休みを利用して手術を受けることがほとんどでした。また現在に比べて手術後の痛みも激しい物でした。 肛門科は肛門以外に、大腸や直腸の専門家でもあります。痔だと思い込んでいたものが実は深刻な病気だったということもあります。そのため痔の治療を受ける場合には、医師は直腸の検査まで行い、他の病気の可能性がないかを調べます。現在は痔の治療方法も進歩し、80パーセント以上の患者において、手術することなしに薬などで治療が行われます。また痔は再発しやすいものなので、生活習慣などの指導も行われます。

肛門科は以前に比べて一般開業医も目につくようになり、恥ずかしくていけないという抵抗感も薄れてきています。痔の手術も技術が進歩し、切る手術を行っても、症状により、日帰り手術、一泊手術など入院期間が短くなっています。もちろん重症の人は1週間程度入院することが必要ですが、ほとんどの手術が日帰りか1泊で終わり、アフターケアに通院するという形になっています。 日帰り手術を行うクリニックが増えてきたことで、会社を休むことができなかった会社員などが肛門科を受診しやすくなっています。1泊程度でも休みをとることが可能ですので、手術を受ける人も増えています。日帰り手術では、その日から普通に過ごすことができます。昔と違い、手術後に激痛があるということもなくなりました。土曜日や日曜日に手術を行っているクリニックもあります。今後も、患者の生活に支障がでない治療が広く行われていくと予想されます。